2012年08月27日
ポリオワクチンについて
ポリオはかかるとまれに永久に手足に麻痺を起こすことのある恐ろしい感染症です。日本ではすでに根絶されたことになっていますが、東南アジアやアフリカなどまだ流行している地域もあり、日本にも容易に入ってくる可能性があります。
このため、日本ではこれまで生後３カ月を過ぎると保健所で生ワクチンを２回経口接種することになっていました。
しかし、このワクチンでごくまれに手足の麻痺を起こすケースがあることからその可能性のない不活化ワクチン（注射）への転換が望まれていました。このたび、平成２４年９月１日から不活化ワクチンが定期予防接種としてできるようになりましたので概要をお知らせします。
接種年齢 ： 生後３か月～８９か月（標準的には初回は３～１２か月）
接種方法 ： 市内の委託医療機関で皮下注射（当院では予約不要）
持参していただくもの ： 母子健康手帳 ・ 予防接種券綴り （予防接種券と問診票は当院にあります）
接種回数 ： ①まだ１回も受けていない人・・・・・３回＋１回 （この１回はまだ無料化されていません）
②生ワクチン１回済みの人・・・・・・２回＋１回 （同上）
③生ワクチン２回済みの人・・・・・・接種不要
④すでに任意で不活化ワクチンをした人・・・・合計３回＋１回になるように追加注射
接種間隔 ： 原則として次回接種まで３～８週間 ただし他のワクチンとの接種間隔にもご注意ください。
例えば、三種混合、ヒブ、肺炎球菌、不活化ポリオなどは接種後１週間は他のワクチンができません。
また、BCG接種後４週間は他のワクチンができません。
料金 ： 無料
以上のように、生後２か月を過ぎると必要なワクチンの種類や接種回数も多くなり、それらの接種間隔にも制限があり、
実際上適切な時期に頻繁に医療機関に通うのも困難なこともあるかと思います。そこで、当院でもご希望の方には９月１日からこれまで控えていましたヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種を再開することに致します。
ついでですが、今年１１月からこれまでの三種混合ワクチン（ジフテリア・百日咳・破傷風）にポリオを加えた四種混合
ワクチンが導入される見込みです。このワクチンはこれらの四種のどれも受けていない人に適用になる見込みですが
詳細はまだ不明です。
平成２４年８月２７日記
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